はじめに

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2013年6月6日木曜日


空模様

 

から傘の骨は曲がるわ空梅雨で

さしたることも近頃は無し

 

梅雨に入ったそうですが雨は降りません。カラッとした爽やかな日が続いています。気象庁も本当のところはちょっと間違ったかな、早とちりしたなと思っているんじゃないでしょうか。恵みの雨と言います。これだと恵まれない晴れですか。勝手ながら、さっさと降って、さっさと切り上げていただきたいと思います。梅雨というのはどうも気分が沈みがちになるので、いけません。他の季節が満点というわけではありませんが、梅雨は減点率が比較的高い季節です。

この季節は降水確率が気になります。なんでも、6時間の間に1mm以上の雨が降る確率だそうです。多分気象庁のことですから、きちんと定義していて、抜かりはないのだろうと思いますが、今一つ腑に落ちないところがあるのです。

私がゴルフをご一緒させていただいているお仲間がいます。この仲間では実施に関して厳しい要領があります。その中のお天気条項に最高気温13℃以上というのがあります。なぜかしら何℃以下という上限は定めていません。冬季限定条項です。もう一つ降水確率30%以下というのがあります。これは季節知らずです。老人会級なので人間がヤワになってきています。雨に当たると溶けてしまうのではと心配なのです。大方30%以下なら溶けずに済むという了解がお互いにあります。もしかしたら、降水確率30%以下で予定したのだから、間違って降っても納得しあえ、責任を免れ合うというなれ合い精神ゆえかもしれません。この降水確率です。これはもし30%の日に3回ばかりゴルフをやると1回位は雨に降られても文句は無かろうという意味でしょう。午前中の降水確率が20%で午後のそれが50%の時、数日前の天気予報では20%と50%の間になっているようです。50%といわれると傘を持って出る気になりますし、ゴルフは中止です。しかし降水確率は30%といわれると、手ぶらで出かけ人もいるでしょうし、我ゴルフは実施されます。でも、午後になると50%雨が降るのです。東南海地震が起こる確率70%というのは、30年間に起こる、遭遇する確率を言っているのでしょう。運が良けりゃあ向こう30年間大地震に遭遇しないで済む確率が30%あるということですね。もっとも、地震学会は、この地震の予知はしかねます、ゴメンナサイと謝ってしまいました。いずれにしろ、地震の確率も降水確率も時間率ではないことだけは間違いないでしょう。1日のどこかの時間帯の降水確率が50%なら、明日雨に遭う確率は50%としていただいて、ゴルフは中止されるべきです。でないとお仲間の一人くらいは急性肺炎にならないとも限りません。罹病確率が何%かは知りません。

降水確率というのは、いま一つ精度がないのではと思います。理由は10%刻みだからです。わけのわからない地震の予測でも、88%などと、一桁の数字まで示していました。マスコミは3%地震が来る確率が高くなったと騒ぎたてました。意味があるのかどうか、何も考えないようです。そして30年間を推定する地震より明日の降水確率の方が、有効桁が少ないのです。駄洒落的にはヨチヨチ歩きも出来ない地震学会より、気象庁の方が、ジシンが無いのです。

空模様で最近驚いたのは、アメリカの竜巻です。オクラホマ州で短期間に二度も大規模竜巻が発生し数十人の死者が出たようです。竜巻の痕のTV映像は、よく数十人の死者で済んだと思うほどの惨憺たる有様でした。シェルターを持っている施設や家が多く、避難が周到に行われたからだそうです。危険予知、危機管理の大切さを感じました。さすがはアメリカ。国をあげて国民の命を守る考えが生き届いています。その割には、この国では鉄砲が多くの人を殺し傷つけています。おかしな輩が、銃をぶっ放してまとめて何人もの犠牲者を繰り返し出しています。おかしな輩というのは、どこでもある確率でいるのではないのでしょうか。日本でも、誰でもいいから殺したかったなどという輩が時に出ます。ただ、そいつが準備できる殺人道具は日本ではナイフ位なものです。アメリカではピストルはおろかライフルすら簡単に使われます。ナイフと銃器では犠牲者数がケタ違いです。この点は日本の危機管理の方が優れていると思います。ゴメンナサイ。こういう輩がサリンなどを利用するなどしたことがありました。ピストルやライフルより、こちらの方が性質の悪い代物です。

もう一つ空模様で気になるのがPM2.5です。

このところあまり話題にならなくなっておりますが、あれは未だに空を飛んでいるのでしょうか。季節的に中国の石炭消費が減って、発生が少なくなっているのならいいのですが。ストーブの季節は過ぎても自動車は走っています。電気も使われています。中国の浄化対策が効果をあげているなら結構です。まさか報道規制が効果をあげているということは無いでしょうね。報道規制を逃れたのか、単なる噂か知れませんが、PM2.5の汚染による死者が年間百万人を超えているというお話を耳にしました。因みに、日本の年間死亡者数は百万人前後のようです。同じくらいの数の人が、単一の、それも人工的な原因で死んでしまうなどというのは、まともじゃあありません。これは多分嘘話でしょう。空気は万民に等しく行き渡っているはずです。とりわけ人民の国家ですから。1年間で百万人もの人が死ぬということは、中には共産党の偉い人もやられるでしょう。とりわけ死んだという噂のあった江何某というエライ人なんぞは、年功序列からいっても、やばい限りです。

邪推をしたくなります。してみます。

エライ人だけが取れる対策があることはあります。皆さんお金持ちですから、国外に出ればいいわけです。そういう方々は国外の家に管理人を置いて、多くの場合若い女性のようですが、ほかの業務も兼務させているようです。最上層部は国の統治をしなくてはなりませんから、そうはいきません。汚染物質から逃れるべく、国内の屋内に籠らなくてはなりません。空気清浄機で屋内を徹底的に浄化します。空気清浄機は日本製が優れているようです。中国製に不信感を持つ人民も日本製に手を出します。最上層部は自分たちの分が無くなってはかないません。これを牽制するために、反日運動で日貨排斥を煽りました。加えて、電力不足で空気清浄機が運転できなくなるのを避けるべく、石炭火力をフル運転します。彼らの屋内清浄度は保たれました。年功序列最上位の江さんは生きています。

人民の国です。そんなことをやるはずがありません。私の単なる妄想、妄言です。空梅雨のようですが、間違いなく梅雨です。この季節になるとじめじめした妄想が湧いてくるのです。私の頭にはカビが生えています。

 

では小噺をひとつ

 

すぐ禁煙

 

長年たばこを吸い続けた男が禁煙を思い立った。テレビのコマーシャルで一月分のたばこ銭で禁煙ができると知り、インターネットで「すぐ禁煙」をクリックした。

Step1たばこの害に始まってStep4禁煙を続けるためにという項目が並んでいた。少し下をスクロールするとStep5Step4でも禁煙が続かない人に」となっていた。男はそこをクリックした。それは北京、上海1週間という見出しになっていた。

「北京、上海に1週間滞在するだけでたばこ100本以上の喫煙効果があります。観光を楽しみながら禁煙の苦しみを逃れ、自然にたばこ離れができます」

と書かれていた。

(2013.6)