はじめに

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2016年2月6日土曜日

地球温暖化
暑い寒いも彼岸まで 彼岸に渡れば知らぬこと

暖冬という予報で年明けには暖かい日が続きましたが、下旬になって奄美大島でも雪が降るなど訳のわからない気象です。エルニーニョによる異常気象だそうです。予報が外れているように思えますが、基本的には暖冬傾向だとか。今年だけではなく、これからは地球温暖化で、次第に地球が暖かくなるということです。南太平洋の島ではツバルなんぞは海面下へ沈みこんでしまうそうで、大変なことです。
地球温暖化は人類の化石燃料大量消費によるもので、なんとか減らそうではないかと、COP21という会議を世界からお偉方が集まってパリで開きました。折からパリではISによるテロがあったばかりで、開催する方も参加する方も大変な覚悟の上で開いた会議です。それほどに重要なことなのだと思います。命がけのお仕事です。さはさりながらです。何故かしら、あまりこれといったことは決まらなかったようです。世界中のお偉方が集まって地球の一大事に係わる対策を話し合っても何も決まらなかったのです。察するに、各国ともに付き合いで出席していたのではないでしょうか。勇気の程を国民にひけらかしていたのではないとは思いますが、辻褄が合いません。しかしどうも、内心はさしたる問題とは思っていないのだという風に思えます。話し合われた内容は CO2 などの温室効果ガスの削減です。削減はしなくてはいかんですよという見解だけは一致したようです。見解だけです。実行面では、いわゆる先進国と後進国の間の隔たりが大きく、十分な合意に至りませんでした。後進国は先進国に金を出せと要求しました。
「お前たちが今まで使い放題に使っておいて、俺たちが使おうかという段になって、削減しろとは強欲な。言うことを聞けというなら、それ相応の金を出しナ」
平たく言えばそういうことのようです。そりゃあそうだと思います。同意します。共感を覚えます。先進国は勝手すぎます。喰いたいだけ喰って自分だけ腹一杯になりました。残りが少ししかないから俺も喰わないからお前も喰うなです。後進国は、付き合って我慢しても好いから落とし前ぐらいはつけろの言い分です。かなり遠慮した要求です。
この議論では後進国側に共感を覚えながら、少し引っ掛かるところもあるのです。世界には同じような論理の主張が他のことでもあります。
水素爆弾と称する核爆弾の実験をした国があります。自衛のためです。アメリカの脅威に対抗し、彼らの攻撃に容赦ない無慈悲な反撃を加えるために水素爆弾を持つのです。
「お前たちは多くの核兵器を持ち、実験を数多くやっただけではなく、実戦使用までしたではないか。それを棚に上げて、我が国が核を持つのを何故に妨害しようとするのか」
いわゆる先進国の勝手な言い草に対する反論です。核兵器所有国を先進国というのは引っ掛かりますが、温室効果ガスも核兵器も同じ論理です。後者の方は同じ論理でも、同意し共感を覚えるとか賛意を表するということはできません。困ったことです。
身にしみている程度というか、爆弾の危うさを推し量るのに、それほどの想像力を必要としません。核兵器の場合は被害、惨状が判っています。知っています。温室効果ガスは被害惨状の程が判っていません。判っていると主張する学者先生が多数いることは承知しています。私にはその被害惨状に今一つ疑問があります。疑問があるというより疑っています。
温暖化をテーマにした映画がありました。「不都合な真実」というタイトルです。元がつきますが、アメリカの副大統領が主演していました。アル・ゴアさんです。大きな訴えです。強い主張です。私はこの映画を見ていません。新聞や雑誌、ネットなどで知った程度のことです。でも、あの大国アメリカの副大統領さんが憂えていることですから、温暖化というのは是非防止、阻止しなくてはと思って当たり前です。でも、その大声を挙げている方のことを知って、腰が引けました。お金を出してまで観るべき映画とは思いませんでした。チョトマテクダサイ!です。彼が支払っている電気代は一年で300万円程だそうです。電気代でそんなに?とんでもないと思わせる金額です。大量生産大量消費の大国です。300万円の電気代は少額に当たるのかもしれません。
我が家ではこの正月早々に台所の蛍光灯が切れてしまいました。これを機に少しなりとも節電をと、消費電力の少ないLEDに変えようと思いました。LEDは4,500円、蛍光灯は800円でした。恥ずかしながら、電力節減より当面の出費節減を選択しました。少し電気代が嵩むのは間違いありません。でも、300万円とは縁のない金額です。あの偉い方はどの面下げて人に省エネルギーを説いているのでしょうか。おまけにもう一つ不都合な事実があります。彼は大ウラン鉱山の所有者です。 CO2削減にはウランは有効な燃料です。少し人をバカにした、こすっからい男、狡賢い野郎と呼んでいいのではないかと思います。胡散臭い男の言い分は、事実調べ無しで信用しない主義です。
私が蛍光灯を使い続けているように、皆が省エネルギーに協力しないと温暖化が進み、学者さんの中には、世紀末にはとんでもないことが起きると唱えている方も見えます。曰く、海水の温度上昇で海面が高くなり陸地が減少する。気象が異常になり、スーパー台風が各地を襲う。今でもツバルなどは水浸しで住めなくなりつつある。各地で、各国で豪雨と大干ばつが起きている。これが加速され、被害が拡大し子孫が重大な影響を受ける。大変です!大変です。
温暖化が進めば海面は上がります。陸地が減るのは間違いなさそうです。領土の拡大に勤しんでいる国は、それを見越している先見性のある国といえます。我が日本列島は少しばかりやせ細ってしまうでしょう。沖ノ鳥島なんぞは水没してしまいす。早いところ滑走路の一つくらいできるように周辺の埋め立てをした方がいいのかもしれません。勿論埋め立ての技術はパクらないといけません。土木工事の技術水準は大丈夫だと思います。資材、重機の確保、運転も問題はなさそうです。パクらなくてはいけないのは横車の運転技術です。
少し横車の押し方が下手で話が横にそれてしまいました。
縄文時代、わが日本列島はもっと暖かかったと思います。三内丸山遺跡は青森県です。500人が住む大集落でした。縄文初期のわが国の人口は2万人と言われています。今でいえば300万都市相当の人口集中です。北の果ての寒い所にそれほどの人が集まりますか。集まっただけではなく、出生率が高く、生存率も高かったのでしょう。長生きで、多子高齢社会だったのかもしれません。人間だけではありません。北限のサル。彼らも青森が暖かく快適だから住みついたのです。縄文時代は人間も猿も狩猟採取で食料を得ていました。人間も猿も暮らせるだけの食料が得られたのです。栗の木は栽培されていたようですが、猿には出来ません。日本列島は今よりかなり暖かかったと思います。遙かに温暖化が進んでいたようです。世界に冠たる縄文文化が青森県で花開いていました。文化は余裕が無いと開きません。素晴らしい住環境があったのです。異常気象など災害の連続では無理です。今より温暖化が進んだ方が、我が国としては都合がいいのではと思う次第です。
もしかして太陽活動の影響で地球が氷河期に向かい寒冷化が進むとしたら、 CO2バリアーで少しくらい遅らせることが出来るのではないでしょうか。少し暑かったり、スーパー台風が来たりしても人類は生き延びられます。三内丸山の集落は急に消滅してしまったようです。寒冷化によるとも言われています。寒冷化が進むと大型哺乳類はもちません。人類の持っている多少の知恵や技術で対抗しようとしても、とても無理です。全滅の可能性があります。
 ただ、資源の無駄遣いはいけません。節約すべきでしょう。この場合石油、石炭など化石燃料の消費を抑え、再生可能エネルギー利用に力を入れるべしとされています。風力発電、太陽光発電等などです。再生可能エネルギーと書きましたが、これらをなぜそう呼ぶのか判りません。それはさてとして、原価の点を何とかすれば、そちらに進むべしということのようです。ただ、これも百点ではなさそうです。風力は風車の回転、風切りによる低周波振動が人間の神経を脅かすと言われ、太陽光は設置パネルの反射で近所の家の中の温度が異常上昇する事があるようです。風車は騒音で体調不良に、太陽光の方は室内温度が40℃、酷い時には50℃になり地獄だと設置会社が訴えられました。温暖化防止対策で熱中症になる、出来のいいブラックユーモアです。大好きなお噺です。
 エネルギーを人間が使おうとすれば、何らかの副作用が生ずるのは間違いありません。容量を超えていれば、超えた者に悪影響が出ることは自然です。資源を使い過ぎているなら、その犯人は人間です。人間に影響が出て当然です。厭なら資源の使用を抑えることです。削減には一人ひとりの生活水準を下げるか、人間の数を減らすかです。
最強生物である人類は地球に蔓延り過ぎています。適正水準まで自然淘汰が起きて不思議ではありません。理不尽とも思えるISの殺戮なんぞはその一端かもしれません。対する有志連合の空爆も同じ根源で、彼らは何らかの力で繋がっている可能性もあります。一番役だっているのは中国の一人っ子政策です。その意に沿った正しい政策です。着々と成果を上げていました。ところが、この度それを方向転換し放棄してしまいました。中国は大国であり、その人口の増減は世界に与える影響が大きく、これを放棄した習近平には後の世になって、人類の敵とされる不名誉称号が待っている可能性があります。わが国で推進しようとしている少子化防止対策などは無駄な努力です。ましてや移民受け入れなどは愚策もいいところです。このまま少子化による人口減少が続けば、日本こそ世界の先進国と称えられる時が来ます。そのために、今は人口減少を前提とした政策を立案、推進する事こそ喫緊な課題です。
 何と素晴らしい論でしょう。我ながらの思いです。 エ?
お前が早くクタバレばいい。世界のため、人類のためだ。
ご叱責はご尤もです。しかしながら、いや、その、べつに・・・。
私は適当に薬を飲み、程々にお医者さんのお世話になったりしています。体も適度に動かし、駄文書きで頭も使って健康管理に勤めている今日この頃です。お蔭さまで今日も元気だ、タマゴが旨いです。自惚れていたら罰が当たりました。この度の寒波で風邪をひいてしまい、苦戦しています。春よ来い、早く来い。温暖化してほしいと思うのは自己中心と言われるかもしれません。
このところの異常気象はエルニーニョ現象によるとされています。悪いのはエルニーニョです?そんな言い方は罰が当たります。いけません。ペルー沖の海水温が上がりイワシが大漁となりました。漁師達は舞い込んだ幸運を神の子(El Niño=キリスト)のお蔭と感謝しました。
エルニーニョは吉兆なのです。
因みに、今年の正月に引いたおみくじは「吉」でした。

それでは小噺を一つ。

エコ競争

一軒の牛丼屋が店内に張り紙をした。
「当店は地球にやさしく、エコに協力して割り箸をやめました。箸はきれいに洗浄の上、再使用しております。  店主敬白」
近所のもう一軒の牛丼屋が対抗して、店内に張り紙をした。
「当店は地球にやさしく、エコに協力して割り箸をやめました。箸はきれいに洗浄の上、再使用しております。なお一層のエコ推進のため、爪楊枝も同様にいたしております。  店主敬白」


(2016.2)