はじめに

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2016年8月6日土曜日

スポーツの採点

オリンピックの賛歌にサンバ
ことわる参加にさせない参加

多臓器不全。心肺停止、脳死判定待ち。腐臭プンプン。
いろいろな話がリオとオリンピックで囃されています。そうでなくても伯国には荷が重すぎる感じなのに、ヤクの話題まで持ち込まれ、いい迷惑です。
それはさておいて、オリンピックの種目をのぞき見しながら、スポーツに自分がどんな関わりを持ってきたのか、スポーツの評価、採点でもやってみようと思います。
先ず、陸上競技です。陸上競技でやったことのあるのは二つだけです。それも競技としてではなく、中学校の体育の時間にやりました。種目は100メートル競走と走り幅跳びです。もしかしたら、学校のグランドが狭く100メートルの長さが取れず、50メートルだったかもしれません。陸上競技の中で一番の花型で、TVで観るのはマラソンです。各地で冠大会が行われています。豊橋でも毎年ハーフマラソンですが、大会があります。お仲間が出ていたことがあり、何回か見物に行きました。私はハーフどころか訓練、鍛錬の類で少しばかりの距離を走っただけです。一番長く走った距離は精々2キロメートルくらいです。幅跳びは若干の走路と砂場があれば出来ます。砂場で砂遊び以外で幅跳びをやった記憶があります。高跳びは、場所などの条件的には出来たのでしょうがやった記憶はありません。砲丸は見たことはありますが、円盤は道具を見たこともありません。投げやりな態度は得意ですが、実際に投げるのはおろか、槍を見たこともありません。
泳げます。水泳というものはやったことがあります。しかし、50メートルといえども、全力で泳ぐなどしたことはありません。その50メートルでも同じ泳法で泳ぎ続けるなどは無理です。大方は泳いでいるというより浮いているだけの状態です。川で流されおぼれかけた時、浮いていることで助かったことがあります。この時が今までで、一番の命の危機でした。
体操はラジオ体操だけです。高校の時の同級生が体操部に属していましたが、演技を見たことはありませんでした。点数をつけて順位を決めるのは、競技中の緊迫感が薄いだけでなく、恣意的なものを感じて面白くありません。自分は鉄棒で懸垂をするくらいが関の山で、床、吊り環、跳馬の道具は見たことがありません。最近では公園の鉄棒にぶら下がることを時にやります。幾ら力を込めても、力んでも、体を持ち上げることはできません。一分程ぶら下がっているだけというのがいいところです。
他に個別競技が二十種目ほどあります。この中でやったのが幾つかあります。バスケット、柔道、テニス、サッカー、卓球、バドミントンなどです。
実は部活と言われるものでやっていたのがあるのです。バスケットです。お前のようなチビがと野次られることと思います。中学生の時、渥美郡の大会に選手で出場しました。一度も勝てなかったと思います。中学三年生の時です。その時が一番背が高かったのです。郡大会ですから公式戦です。公式戦の選手としての出場はこれだけです。
部として一つ公式戦出場したものがあります。部として出たということは、自分は選手ではなかったということです。その部に所属していたから、ついて行ったというか、連れて行ってもらったの類です。適切な言葉を思い出しました。応援です。東京都大会です。郡大会ではありません。種目は柔道です。都の学生何やら大会です。結構多くの学校が出ていました。一回戦、相手は柔道の名門、明治大学でした。当時の明治には神永がいました。何か異様な感じすらしましたが、東工大のような弱小チーム相手に、本物が出てきたのです。彼に当たったこちらの選手は二段でした。結果は「デルポン」でした。本人が嬉しそうにそう言っていました。お辞儀をして向かい合います。前に出ます。出るや否や「イッポン!」と審判の判定が下されます。向き合って組むなど論外です。相手の道着の袖、襟首、それらの部分に触れた記憶もないままです。出ると一本です。「デルポン」です。明治の選手たちには準備運動にもならなかったのではと思えた次第です。
バスケットと柔道。実際にやったものです。しかしバスケットの試合を見ることはありません。見て面白いものとは思えません。アメリカ人が好きだそうですが、理解できないことです。柔道はオリンピックで日本選手が勝ちそうな時に見ることがあるといった程度です。
球技では比較的なじみのあるものにバレーボールがありますが、未だに東洋の魔女の思い出が一番の記憶です。サッカーは息子が小学生の頃やっていたので、岩手県大会などへ付き合いで見には行きましたが、あのボールを追う厳しさには着いていけません。ラグビーは、このところ世間に囃されだしました。釜石V7の最中にいたこともあって、試合だけでなく、練習の凄さも見て知っています。その後はすっかりご無沙汰しております。正直なところ、未だにルールがよく判らない面があります。バレーもラグビーもやったことはありません。
やったことがあるほかのものは、テニス、サッカー、卓球、バドミントン、ゴルフくらいなものです。
今現在やるスポーツはゴルフだけです。昔は中日クラウンズを観戦に和合へ何回か行きました。眼の前でゲーリープレーヤー、アーノルドパーマーのプレイを見ました。自分はやりますが、このところ見るのはTVだけです。
今はTV観戦だけというのがもう一つあります。野球です。昔は下手の横好きでしばしばプレイを楽しんだり、野球場へプロの試合や高校野球地方大会を見に行ったりしました。そうそう、中学校の同級生二人がプロ野球に入っています。一人は何年も経たずに死んでしまいました。もう一人は東映で一軍と二軍の間を何往復化していました。ちゃんと公式記録があるはずです。
社会人野球は半ば業務上でしばしば見に行きました。今は野球もTVだけです。ただTV観戦については自分の観戦態度が悪いと日頃反省だけはしております。ゴルフは池田や松山が不貞腐れていると、見るのを止めてしまいます。野球は巨人が勝ちそうだとチャンネルを変えます。最近では中日が勝ちそうだと見なくなりました。地元ですから贔屓にしていたのですが、ジェネラルなんとかさんが辞めるのを祈願しているのです。依怙贔屓ではなく、似非贔屓です。辞めたらTVだけでなく、名古屋ドームへ行こうかと思っております。
このところでは、マーリンズが7回過ぎくらいになるのを見計らってMLB中継を見るという特技を身につけました。「イチローベンチスタート あと何本」と表示がある場合です。「イチロー出場一番ライト」と出ていれば、見続けます。先発の場合でも、試合内容によっては次の打順が回るまで、出番を見計らって内職をやることもやっています。MLBを見るというよりイチローを見ているのです。
余程のことがない限り試合経過に関係なく見続けるTVスポーツがあります。ボクシングです。勿論やったことなんぞありません。競技場へ行ったこともありません。どう考えても一番野蛮な感じがするスポーツです。野蛮というのは悪いかもしれませんが、日常離れしているのは間違いありません。世の中では一般にやることが禁じられていることが公然と認められ、血が流れようと、顔が腫れあがろうと、ぶん殴り続けるのです。非日常だからでしょうか、好きです。尤も、亀田何某兄弟のやつは一回見ただけです。ボクシングは体全体でやるものなのに、口先だけでやっているように見えたからです。ボクシングで今気になっているのは、日本に世界チャンピオンが数えられない程に大勢いることです。何かしら上げ底になっているのだと思います。具志堅用高は強かった。今のチャンピオンは彼に比べると上げ底臭がするのです。それでも、その上げ底を覗き込んで見ています。野球では三振してもエラーをしても、ドでかいホームランを打たれても、悔しそうな顔をする程度です。ボクシングはぶん殴られた上にリングの上にヒックリ返され、血を流して終わります。敗者の表情は憐れの極みです。幸い、大写しにされるのは勝者の顔です。傷ついていても勝者の顔は直視に耐えます。
このところ、随分血が流れるスポーツがあります。オリンピック種目ではありません。相撲です。名古屋場所では嘉風を初め数人の力士が出血、内出血していました。力士の皮膚や血管がヤワになったのではなく、打ち方が過剰、異常になっているからです。相撲は好きでTV観戦は毎場所欠かしません。最近強い人のやる技が非合法ではないが不適当だと感じることが多々あります。こちらは子供の頃、学校に土俵があって結構やっていました。対戦相手が血を流したり、顔が腫れあがったりしていると、勝力士も美しくありません。少しなんとかしてください。
丁度、リオ大会が始まります。
多くの世界的なアスリートたちがリオ・オリンピックへの参加を辞退しています。ジカ熱、治安などへの不安をその理由にしています。反対にヤクがばれて参加させてもらえない方達もいます。
不参加の目立つ種目はゴルフとテニスです。どちらも世界的な、あるいは伝統のある大会が結構多く、それらはオリンピックで勝つことの栄誉と天秤にかけても勝るとも劣りません。おまけに、オリンピックは勝っても、もしかしたら金メッキのメダル一つではないのでしょうか。主催側はかなりの実入りがあるのに、そこで直接稼ぎだす人々への恩恵は、主として名誉だけです。得た名声を利用して稼げる別の才能がないといけません。世界を股にかけての搾取です。いつも不思議に思います。多くの選手は手ぶらで帰ることになります。それでも嬉々として参加する選手達。それをいいことにしっかり儲けて懐を肥やす人々。それを煽るマスコミ群。
要らんお世話はありますが、もしかして多くの皆さんも私と同じ程度のスポーツ採点で、オリンピックという名に釣られて関心を持たされているだけなのではありませんか。だからどうのこうのはありません。気になるのは、あれは「平和の祭典」と称しているということです。このところ、闇の部分が見えすぎます。金と薬漬け。不適切を超えた不正、不法。
JOCはこの対策を考えました。世界の先端を行く、日本の最新技術です。東京大会では暗闇に陽が当らないよう、聖火台の設置を見送りました。

小噺を一つ。

地獄の今 続き 

非正規鬼の採用で業務軽減が図られたのにあわせて、天使の天下りという天国の対策が地上に影響し、人心が落ち着き、地獄に落とされる者の数が激減した。かくするうちに、地獄はすっかり寂れてしまった。地獄は経営困難に陥り、人員整理を実施した。非正規鬼の解雇に始まって正規鬼も解雇することとした。彼らは天下りし、地上に降ろされた。地上はすっかり荒廃し人心は荒んだ。神の教えを守らない人が増え・・・・・そして再び地獄は盛況を迎えた・・・。
非正規鬼が地獄を席巻し、正規鬼の居場所が少なくなった。正規鬼は非正規鬼を首にすることを要求した。閻魔大王は判定を下した。非正規鬼の地位を保全し、正規鬼を天下りと称して、地上に追放することとした。見る眼嗅ぐ鼻が閻魔大王に尋ねた。
見嗅「いかにも不公平であり、本来の地獄の住民に対する処遇としては如何なものかと思います」
閻魔「見る眼嗅ぐ鼻、そなたも地獄の経営者。両者の鬼件費差を考えてみろ。こうでもしないと、わが地獄は破産し、全員が地獄に堕ちることになろう!」

(2016.8