はじめに

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2019年2月19日火曜日

よく遊びよく学べ


よく学びよく遊べ

 ヤッタゼぇGhosn with the wind

(邦文誤訳)仮住まé金と共に去りぬケリ

(邦文御訳)日産を叩くとゴーンと金になる



「よく学びよく遊べ」は小学生の頃の標語だった。

多分教室の黒板の上あたりに額に入れられていたのだろうと思う。「よく遊べ」は自然にやった。「よく学び」は、我々の世代の田舎の小学校では誰もまともに実践する者はいなかった。気にもかけなかった。所詮標語などというものは飾りにすぎない。

この報い、反動がこの歳になって現れた。ガキの頃「よく遊んだ」ために遊びの蓄えを使い果たしてしまったのだろう。よく遊べない。遊べない理由は簡単である。遊ぶには暇、金、仲間が必要だ。暇は持て余す程にある。金は無いが、皆無ではない。仲間はこれも零ではない。必要条件の最低限は保持している。自衛隊と同じくらいの自主遊興能力である。何が不足しているか。体力&気力である。千代の富士が引退に際し、泪と共に欠落を語った言葉である。

今はガキの頃の反動として「よく学び」だけが残され実行している。学んでいるなどは嘘だ、戯言だと言われそうだ。少しばかりの言訳はできる。百メートル何秒で走るか。百は無理だ。十メートル走はどうだ。これなら桐生君のタイム位で走れる。正しくは、歩ける。私の「よく学ぶ」はこの程度だ。しかし、餓鬼の頃よりは遙かに力を入れている。力は十分入れている。余分な所に力が入っている可能性はある。ゴルフでいくら力んでも今の飛距離は昔の半分だ。でも力を入れたいものだ。余分なところでも何でも、力を入れることで老化が抑えられると思いたい。

学ぶといっても、残念ながら、根源に立ち入ってとか、本質をついて、真実を見極めてなど大それたことは無理だ。それでも体力、気力以前に知力を加えなくてはならない。したがって、学ぶ基はもっぱら、雑本、雑誌、フェイク交じりの新聞にTVである。最近ではこれにインターネットが加わった。

そのようにして学んだものを、揣摩憶測をもとに、偏見をもって適当に書く、ほざく。その手の学習によって、最近気付いた、腑に落ちたことが幾つかある。よく学んだ成果がでたというべきだ。成果報告をする。



カルロス・ゴーンさんが会社の金をどうかしたとして捕まった。

金持ちはどうして金を欲しがるのか。長年の疑問だった。貧乏人の僻み故の疑問とも言える。

「起きて半畳寝て一畳」

何億円、何億ドル、何億元。億という単位は国や企業が使う数字だと思っていた。今は少し世間に名を知られた人は億の収入を得ている。知られていない人にも広がっているらしい。南青山界隈ではランチが1,600円だという。それを食べるのに事欠く人間は近寄るとみじめな思いをするから近寄るナ。事欠かない人の弁である。1,600円のランチなら私でも食べることが出来る。16,000円ならどうか。そんな高いランチなんぞ食べたいと思わない。食べたくない。一泊数百万円というホテルが世界にはあるそうだ。泊まりたいと思わない。数億だか、数十億円だか出すと月に行けるとか。Gに耐えられる体力のことはさておいて、これは行きたい気はある。食べる、寝るは私程度の貧乏人用にも適正価格品がある。月旅行はこれが無い。億の金がいる。億の何桁かの金がある人限定である。こちらは指をくわえているほかない。もしかして金持ちは皆、月に行きたいのかもしれない。月だけでなく、天国までいけると思って更なる金を欲しがるのかも知れない。麻薬常習者に似て、金中毒になっていると思っていた。

私は間違っていた。カルロス・ゴーンさんが教えてくれた。

「私はかくも有能な経営者である。あいつと比べ、こいつと比べてみれば、この程度の金は貰わないといけない」

「あいつやこいつより収入が少ないということは、私が彼らより劣るという評価をされてしまう。更には、彼らから疎外される」

南青山の住人の仲間に入るためには、同等以上の金をもっていなくてはいけない。金の多寡が地位を決め、保全する事になる。ゴーンさんの出自は今彼が属している階層より低かったらしい。多少曲がったことをしても上りたい。上がったら維持したい。高い山の上にいるだけに落ちる、落される恐怖は私達貧乏人には推察できない。同じ高みに居続けたい。等しくなくてはいけない。金持ちは金持ちとして、平等でなくてはいけない。稼がなくてはいけない。

「貧しきを憂えず、等しからざるを憂う」

昔々孔子様がおっしゃったではないか。彼らは立派な儒者なのだ。少なくとも、儒者たらんと努力しているのだ。悪いことなんぞ決してしていない。



孟晩舟なる中国人がカナダで捕まった。ファーウェイという会社のCFOだ。といってもUFOと同じ程度にCFOが何やら判らない。会社のエライ様らしい。ファーウェイなる会社名もこの度のことで知った次第だ。しかし、世界の情報網を牛耳らんかというような大会社なのだそうな。己の不明を恥じなくてはならない。

この人がカナダで捕まったら、中国政府が猛烈に騒いだ。怒った。怒り、騒いだだけではなく、在中のカナダ人何人かをしょっ引いた。報復処置のようだ。中国という国は、何かあると報復処置をとる。韓国にTHAADを設置したら、不買運動や韓国旅行を止めさせるなど報復をした。日本も尖閣関連でやられた。台湾と国交があるということで、締めあげられ、音をあげてゴメンナサイさせられた国が多数ある。

この度は、有期刑だったのカナダ人に改めて死刑判決を言い渡した。経済的報復ではなく、命、死をもって償わせるということは、孟晩舟なる人物が中国にとって途轍もなく重要な人物であるということだ。たかが一民間会社の上層部であるとは思えない。国家の重要人物であり、彼女が米国につかまれば、国が危うくなる。共産党が劣化しヒビが入る。そう危惧した。だからカナダ人の命を質にとった。世界の評判が落ちるなんぞは構っていられない。反応から類推して、米、加にとっては大ヒット、適切、重大な行為だったのだ。疑われているのは彼女一人ではなく、国だ。中国だ。共産党だ。そう邪推していた。

私は間違っていた。

日本のEEZ内で違法操業をしていた中国漁船に乗船調査していた十名を越える日本の保安庁職員が拉致?監禁状態にされた。これに抗議するわが国に対して、当該中国漁船は違法操業などしていないと間髪を入れず反発した。日本の官憲が中国漁船に対して違法行為を行ったものである。人民の国である。国の基、根源は人民にある。漁民であろうとCFOであろうと、他国の官憲の手には渡さない。国内は別にして外国でやらかした犯罪は処罰させてはならない。愛国無罪である。愛国無罪に人民点数評価制度は及ばない。

瞬時にして漁船の所在、行為をどうやって把握したのか不思議だ。その後このことがどう決着したのか知らない。大ごとにならないよう収めた節がある。どうだ!わが人民共和国の力はすべての人民にあまねく行き渡っている。世界に向けて発信している。

共産党支配の独裁国家、チベット、ウイグル人への弾圧人権侵害などが取りざたされているが、フェイクだ。人民のためには多少後ろ指さされようとも、人民の身を他国から守る。一漁師のためにでも、国家が救いの手を直ちに伸べる。人民共和国だ。不法、無法国家ではない。人民第一だ。そうだったんだ。



韓国の反日活動が大層活発である。植民地支配されたことに対する報復である。そう思っていた。

そうは思っていたが、やっていることが理解できなかった。気に入らないとか不都合だとかいうことではない。何で金持ちは金に執着するのか判らなかったのと同じレベルの疑問である。

所謂、慰安婦、戦時労働者については被害を受けた人がいて、それへの補償請求である。不都合なことをやらかしてしまったら、解決法は金銭をもって償う他なさそうだ。だからその請求がなされるのは頷ける。ただ、請求先に対する是非、時効成立などには疑問が残る。

旭日旗は見たくないというのも不思議ではない。見たくないものを見たくないというのは合理的だ。尤も日本にしてみれば、お前のツラが気に入らないから見たくないと言われたのと同じではある。整形をお願いしなくてはならない。

よく判らないのは、竹島に関する行動である。大勢の議員が、時には大統領が、崖っぷちの様な所に登って叫んでいる。「ドクトはわが国の領土である!」と叫んでいるらしい。これが理解できない。自分たちの領土と信じているのは別として、何でそのことを強調し叫ばなければならないのだろうか。わざわざ出向いて俺のだ、俺のだというのは、もしかしたら俺のではないという後ろめたさの所為ではないか。実効支配しているのだから、わざわざ相手または第三者にアピールする必要はないのではないか。黙っていりゃあ当事者以外は気にも留めないだろうに。北方領土と竹島は俺のだ、返せと日本が叫ぶのは実効支配してないからで、支配している尖閣については叫ばない。チョッカイをかけられた時だけ俺のだ!と叫ぶ。

この度のレーダー照射事件の成り行きを見ていて、判った。私は間違っていた。

韓国は決して植民地支配に対する恨み辛みなどということで、いろいろ日本にしかけているのではない。

あおり運転をしているのだ。そう考えると私の疑問はすべて説明がつく。腑に落ちた。直接の当事者以外は、恨みつらみなんぞではない。

あおり運転の場合、仕掛けるのは優位側とされる。大きい方が小さい方に仕掛けるということだ。車の優位性、大小は一目で判る。トラックに乗用車は仕掛けない。軽自動車にセダンは仕掛ける。オートバイを乗用車でやったのが、殺人罪で起訴された。オートバイは乗用車から逃げていた。

日本はオートバイか軽自動車だ。何をやっても、文句を言わず逃げまわっているだけだ。韓国は逃げる日本を追い回しうろたえる様を大いに蔑み、溜飲を下げる。周りで騒いでいる人たちは、愉快極まりなく楽しんでいる。

ところがこの度は、どうしたことか軽自動車が急に怒り出した。レーダーでロックオンということをやられて怒った。

「お前のやったことはドライブレコーダーに映っている。何だこりゃ?!」

「何をいっとる。お前が幅寄せしたからだ」

怒るナ怒るナ。変なところで車を止めると死ぬことになる。命にかかわる。相手は大国だ。・・大韓民国だ。俺たちは隣の大国から小日本と命名されている。あおられて、身を縮め怯えた上に、命まで縮めるのはまっぴらだ。あおった奴がけしからんと言っていても始まらない。東名の事件を教訓とすべし。あおり運転をする人がそれほど多いとは考えたくない。どちらも怪我をする可能性が高いし、命にかかわることすら結構ある。

文さんよろしくお願いします。まさか、あなた自身があおりを楽しんで、遊んでいるのではないと思いますが。

學而時習之。不亦説乎。



それでは小噺を一つ。



強盗未遂事件



ソウルのマクドナルドでは、お客が店員に土下座させたり、商品を投げつけたりするなどの事件が頻発している。そのソウルのマクドナルドに強盗が入った。強盗は店員によって直ちに捉えられた。お手柄の店員がインタビューに応じた。

記「犯人はいきなりピストルを突きつけたのですか」

店「いいえ、彼はビッグマックセットを注文しました」

記「そうして、ピストルを突きつけられたのですか」

店「はい、注文を中に伝えて、振り返ると“金を!金を!”って低い声で言ったと思います。でも私はとっさに何が起こったのか理解できませんでした」

記「それから?」

店「慌てて、脇にあったチーズバーガーセットを差し出しました。彼の手にはピストルが握られていました」

記「びっくりしたでしょう」

店「びっくりしたなんてものではありません。彼は袋を受け取り、中身に目をやるといきなり怒鳴りました。“馬鹿野郎、俺が頼んだのはビッグマックセットだ”そう言いながら彼はその袋をこちらに投げつけました」

記「この頃、そういうお客が多いですね。貴方に当たったのですか」

店「えぇ。何か酷く堅い物が胸に当り痛かったので悲鳴を上げてしまいました。マックの袋は頭の上を越え、胸に当たったのはピストルでした」

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