はじめに

●●●

2014年11月6日木曜日

ハラハラ
ハラめとかハラませたかの揉め事は
バラせやバラされたよりハルかまし

「自分が、早く結婚したらいいじゃないか!・・」
都議会でそう野次られた女性議員さんがいました。少子化対策についてのお話をしていました。その方がどういう訳か独り身だったんだそうです。あまり品の好い野次とは思えませんし、大勢の人の前で、それも都議会などというかなり権威のある場所では拙いことです。都議会でやらずに、場所とか時代を工夫して、もう少しひねりを入れたら、好い小噺ができそうだなぁと思いました。どうひねるかです。この議員さんの子作り提案を囃し、率先垂範しろと歌います。
♪オボカタさん!コボカタさん!所詮、人には出来ずとも、私にゃできるよ、自分にゃ出来る、それが女の生きる道♪
オボカタさんは出来ると自分を主張していますが、都議員さんは自分じゃつくらず人任せとなじるのはどうでしょうか。常識豊かな皆さんの顰蹙を買うだけですかネェ。
この女性議員さんがどうのこうのではなく、一般的に独身女性の方に結婚しろとか言うとセクハラという罪名のようなものを冠せられてしまい、具合が悪いことになっているようです。
結婚しろと言うのがセクハラ指定されると困りませんか。結婚したらとか、しろという時には言う相手がある訳ですね。まぁ結婚などということは、家系を継ぐとか家を守るとかいう由緒ある御大家の場合を除いては、そりゃとても個人的なことです。だから相手がかなり身近な人でないと言わないことです。それを世間が訳のわからない横文字で誹るものだから、言ってはいけない言葉だと思ってしまいますよ。言って好いことと悪いことがある。そりゃあそうでしょうが、これは少子化対策としても言わなくてはならない言葉ではないでしょうか、ねぇ。
最近ではナントかハラとよく言いますヨ。イジメに近い言葉のようです。違うのはイジメの場合、多くはイジメられる側が一方的に弱く、ひっそりと被害を受けているのに対し、ナントかハラの場合、ハラれ側が、ハラであることを大声で主張し、時には居丈高で攻撃性を持っているように見えることが間々あります。ハラだ!って言われた方がびっくりしてあわてて謝っていたりします。自分では思っても見なかったんでしょう。痛くもないハラを探られて気色も悪いことです。
ハラの基はハラスメントだそうで。イジメと訳してはいけないようです。カタカナ語の、とりわけ短縮形は何のことやら判らないことが多いので、なるべく日本語に置き換えて頂きたいのですが、適切な日本語が無い場合は仕方がありません。セクハラのセクはセクシャルだそうで。セクシャルハラスメントは性的イジメとでも訳して考えればいいのかと思いました。厭だというのに、盛り上がった上下を触ったり、スカートをまくったりすることかと思いましたが、違うようです。この手には痴漢という日本語がありますネ。口先だけでもダメなようです。「あっけない出会い呂の字をしたばかり」という川柳も具合が悪いことになりますか。口先だけでお咎めがあると、口説くにも用心が必要になりませんか。子作りの手始めは口説きからでしょう。口説き省略で、いきなりやったら、もっと拙いことになるんじゃぁありませんか。世間をあげて子作りをさせないようにしているように思えますがネー。
国をあげての少子化対策。大変なことです。少子化対策と言うのは結婚しろ対策でしょう。結婚しない人が増えているようですし、結婚しても作らない人の数が増えているというではありませんか。人の数が減れば困るので、国をあげて子作りをさせようということです。結婚もそうですが、更に踏み込んで子作りにまで国が面倒をみさせてくださいということです。それを、結婚しろをハラ言葉に認定し、禁止用語にしてしまうと、国策を危うくするっていうものではありませんか。
困ったことです。子供は女性にしかできないようです。育てるということも能力的には男は敵いっこありません。男共に出来るのは産屋を立てることぐらいなものです。ところが、世の中の若者の稼ぎが少なくて、産屋が立てられない羽目になっているようです。年収二百万円程の若者が多いということです。爺婆は結構ため込んで、更なる老後に備えて握りしめているようです。私なんぞも及ばずながらと一生懸命握りしめて、後期高齢者から末期高齢者への備えに勤んでおります。ただ、握力がこのところ弱くなってきているので、十分かどうか心配です。
そんな老齢者からナントか詐欺でまんまと掠め盗って、世のため人のために努力している人もいるようです。私も何種類かの電話やメールをいただいていますが、折角のお誘いや儲け話もよく判らないとご辞退させていただいています。今のところ若者の敵です。
民間に任せておくのは具合が悪いので、政府も女性の働く機会を増やして、若者たちの収入を増やそうと努力しているとか。お国の偉い人が女性の管理職を何割にするなどと目標に立てたそうです。取りあえずということで、女性の大臣様を数多く造られました。詳しいことは判りませんが、大臣様にする時には身体検査があるのだそうで。でも、この度は少し手を拱いたらしいですね。女の人の身体検査は、下手にやると痴漢と間違われるからでしょうね。「好いじゃあないか。大臣にしてやるから、・・・・どうだ、いいだろう!」そんなことは言わないでしょうが、下手な身体検査をするとセクハラと騒ぎたてられそうです。そんなこんなで、折角大臣になった方のうち二人もがお辞めになるはめになりました。
女性の社会進出を促すのは政策として正しいとされているようです。間違いなく正しいことなのでしょう。このことが少子化対策と矛盾していることもあるのではと思います。仕事が面白く、収入が増えれば働き続けたくなります。子供ができると一時的に中断せざるを得ません。中断は職場が困るだけではなく、本人も躊躇することになります。少しブレーキがかかれば統計的には大きな影響が出るというものです。
二人の大臣のお話をTVニュースで見ました。小渕大臣の観劇会追及の議員さんは、淡々としてお話しをされていました。内容的にも追及するに相応しいものだと思いました。もう一人、松島大臣の場合、追及のされ方が尋常なものではありませんでしたネ。私にはそう思えました。スーパーコンピューターの位置づけを咎めた蓮舫議員への偏見を含めて、あれは所謂ハラではないかと思いました。蓮舫さんは結構別嬪さんなので、あの物言いとはかなりの落差があります。外面如菩薩内心如夜叉。古い言葉が浮かんでしまいました。あれは現代用語では何ハラというのでしょうか。適当な言葉が浮かばないので臣ハラとでもしておきますか。対象物は団扇でした。これを選挙区で配ると具合が悪いとのことです。団扇は買うにはお金が要ります。有価物です。間違いありません。家に団扇がありますか。使いますか。捨てるのは勿体ないような気がしますが、使うことはありませんよ。私にとってこれがあると嬉しかったり、役に立ったりする物でもありません。京団扇のよう物ならいざ知らず、邪魔ですよ。捨てるのに気が引ける代物ではあります。こういうものは配った人の手を離れた瞬間に有価物から、邪魔物に変わるのじゃあないでしょうか。攻め立てられた松島さんもウチワと言いながら、団扇ではないなどと面白いやり取りでした。結局この団扇で大臣をお辞めになりました。団扇に吹き飛ばされたのですから威力のある、価値あるテングの団扇の如きものですよ。有価物ですね。デングは困りますけれど、テングの団扇なら私も邪魔物扱いしないで、大事にします。
ここいら辺りまででも小噺仕立てですが、更に進んで上出来な噺に仕上がった感じです。素晴らしい小噺でした。ナント!蓮舫さんも団扇を選挙民に配っていたのです。選挙管理委員会の御印をいただいていたとのことです。ですから好いのだそうです。善光寺の血脈御印は五右衛門をすら極楽に送る力があります。選挙管理委員会の御印も有価物をゴミにする力があるのです。確か、選挙の投票用紙には選挙管理委員会の御印があります。あれは無効票を造っているのですかねぇ。
私は少し落ち込み、反省しております。世間で華々しく活躍し、お忙しい議員さんの方が、シコシコと暇にまかせて小噺をつくっている私より、遙かに上手に小噺をつくっているではありませんか。悔しくてなりません。小市民が悔しく思うのはナントかハラに違いないと思う次第です。

それでは出来の悪い小噺を一つ。

少子高齢化対策

日本政府は少子高齢化に対して科学的対策を講ずるべく徹底的調査を行った。
その結果根本的原因を突き止め、対策を閣議決定した。

政府;それでは調査結果と閣議決定の内容を報告いたします。
少子高齢化の原因は、イザナキ、イザナミ二神のご高齢化によるものと判明いたしました。
イザナキ様は足腰に不具合を覚えられ、イザナミ様には握力、腕力の低下が著しく認められました。二神が立てられたそれぞれの目標値一日千五百、千の目標達成がおぼつかないばかりか、現状はその数値を大幅に下回ってしまいました。このことがわが国の少子高齢化の根源であります。
これに鑑み、政府としましては次の事を閣議決定いたしました。
1、必要資材の速やかな無償供与。
2、二神それぞれに有効な精力剤と筋肉増強剤の開発補助費の予算化。
3、認証手続きの簡略化。
なお、これらの施策により、イザナキ様には少子化対策、イザナミ様には高齢化対策に資することを期待している次第です。
以上でございます。何かご質問は?
 (2014.11)