はじめに

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2017年11月6日月曜日

モリノミクス

モリノミクス  

排除など日本語使ったばっかりに
廃女と化すか緑のたぬき
 
アベノミクスの向こうを張って、ユリノミクスを掲げて選挙戦を戦った女史がいました。その内容がどうのこうのということはよく判りません。レベルを私に下げて考えれば、単なる語呂合わせに過ぎないことなのかもしれません。ただ、少しばかり奇妙な気分もします。何でも、ユリノミクスなるカタカナ語を英語だとすると「尿失禁」だそうです。女性にはこういう症状が結構多いという話もあります。カタカナ語の総元締めですから、そのくらいのことは百も承知で唱えられているのでしょう。もしかしたら、年相応に自覚症状があって、思わずお漏らししたコトばかもしれません。
ついでながらの語呂合わせです。私の場合はモリノミクスです。カタカナ語ついでに言えば、モリというのも気になる言葉です。この際ですから、情報公開とまいります。申し上げます。アクセントの起き場所をリとすればどうってことは無いのですが、モ後ろに置くとスペイン語では死ぬの過去形で「死んだ」となります。合成カタカナ語としては死んだ経済となり、情けない言葉となってしまいます。失禁するようになってまで生きているより、・・・・。
尿失禁、死んだを脇に置いて、一応経済に関するモリノミクスについてのお話です。経済といっても私は商売をやっている訳でもなく、金稼ぎの一端を担ってもいません。もっぱら使う、消費活動のみが私のGDPに寄与出来ることです。私的なお金に関わることがモリノミクスの特徴です。
株式を保有しています。鉄鋼株を持っています。会社勤めをしていた時に、社員持ち株制度というものが出来ました。毎月一定額を給与から天引きし株購入に充てるという制度です。普通に株式を持つためには単位以上の購入資金と手数料が要り用のようです。持ち株会では単位以上でなくても買えますし手数料も不要でした。天引きの手続きをすれば、従業員の身分から株主という身分になれるのです。株主なるもの、株を保有するなどという発想は全くありませんでした。この制度で株主になれる。なんか偉くなったような、急に金持ちになったような気分でした。この制度によって定年までに購入した株価は一株で凡そ3,800円です。今現在のそれは2,500600円です。凡そ70%位に落ち込んでいます。自分自身の勤務先に加えて、息子、娘の就職記念にその会社の株を買いました。これも同程度下落しています。どちらもバブル期に購入したのですから、この程度の目減りは相場なのかもしれません。直近では孫の就職先を買いました。買ったばかりですから、損得は無いと思っています。
これだけですとお話になりません。
私の保有しているこれらの株は買ったことはあっても売っていません。株式の売買に理解できない点があるからです。株式は新たに売りに出された場合は少し違いますが、それ以外通常の売買はゼロサムだと思います。勿論その会社が新たな富を生み出せば株の価値が上がるくらいなことは承知しています。しかしそれが極めて長期にわたり続くものでないことも事実です。そのどこかで売り買いに際しゼロサム現象が起きているのではと思うのです。この程度の知識ですから、株の売買に手を出さないのは好いことだと識者、専門家筋から賛同されるかもしれません。
何故買ったか。記念品としてです。観光旅行先でお土産を記念に買うのと同じ気持ちです。何故売らないか。記念品というのは自分の身の回りにおいて、時として持っていることを愛でるものです。
前記の他に記念に買ったものにブラジル債があります。ブラジルには公私にわたってお世話になりました。前世紀末のことではありますが、未だに交流のある方もいます。そのブラジルのオープン投資があるという話を耳にしました。お世話になったかの国に聊かの恩返しをしよう。かの国では外貨が充分ではありません。雀の涙、それにも及びませんが、気持ちの問題です。どうかご利用ください。大層清らかな心根でレアル債を買いました。もう大方15年ほど前のことです。1万口あたり12,000円程でした。1万口というのは購入単位です。一口幾らという表現でなく、万口単位というのがおぞましい程のインフレ国家らしさを顕しているようにも思えます。購入するや否やすぐに下げだしました。やっぱりなと思いました。去年の初めに至っては5,000円を割り込みました。このところは結構持ち直して7,000円前後を維持しています。40%に落ち込んだのが60%位に回復しています。1年前に買った人は5割増しです。今現在で言えば、私の場合は他の株と同じ憂き目にあっています。ところがの「が」の字です。私が今この債を売ると投資額に対して60%程の利益が出るのです。ナ~ンデカ?!それはネです。この債券には今の日本の金融商品には考えられない、超高金利が付いてくるのです。凡そ0.5%の利回りです。ホホウ、最近の定期の金利より結構高いナ。そう思われたでしょう。間違いです。0.5%は月利ですゾ。年利にすれば6%です。この金利も、購入当初は1%程でしたから、大幅に下落しての結果です。ここで得た配当をそのまま自動的に再投資しています。元金は減る一方ですが、金利合計は追い付き、追い越して行きます。因みにかの国の公定金利は今10%を超えています。私が年金を受け取っている通帳についてくる「お利息」は1円です。もしかしたら、通常は0円で、何かの拍子に1円が付くのかもしれません。かの国と私の間の金融取引はカタカナ語で言えばウィン・ウィンの関係にあります。
アベノミクスは成果をあげている論と失敗論があって、素人には判断がつきかねます。ユリノミクスは漏れているかなどと触ろうとしようものなら、セクハラなどと叱られそうです。
モリノミクスはどうかです。
纏めです。モリノミクスでは国から年金という生活保護を受け、見事人間としての尊厳を保つ程の生活を営んでいます。また、レアル債で毎月証券会社から送られてくる通知書を眺め、資産の増加ぶりで温かい気持ちを味わっています。財布は膨らみませんが、喜びは膨らんでいます。
モリノミクスは偉大なる成果をあげております。グレート!!
もう一つ。毎月とはいきませんが、ジャンボの配当300円也を現金で受け取っています。
お金はいりません。嘘です。金はいくらあってもいいようです。金持ちほど更に増やそうとするのは人間の性としてあるようです。私は幸か不幸か、お金はあるにこしたことは無いが、無理して、乃至は努力して増やそうという意志はありません。もう少し正直に言えば、そういった手段、能力の持ち合わせが無いことへの言訳かもしれません。こう言うには理由があります。ジャンボ宝くじをその都度買います。何億円の当りを目指してです。当たるはずがありません。
心を広げて考えます。毎回、10枚を連番で買います。300円が当たります。これまでの当選金の最高額は1,000円でした。通常の場合一割の配当です。元金は国に長期に渡って預けています。そう考えます。思います。こんなぼろい配当は今の日本にはありません。加えて、今まで頂いてきた年金は、とうの昔に払い込んだ元金を越えていると推察します。食い荒らすだけではいけません。貰う権利があるなどとノタマワッテはいけません。多少なりとも補てんをする努力をしたいものです。お国のためです。稼ぎが悪く、ほしい物もあまりなく、納める税金もたかが知れています。
モリノミクスはそんなところです。
よくよく考えるとユリノミクスはやはり優れています。写真を一緒に撮っただけで3万円稼ぐそうです。写真を撮ったからって減るもんじゃあるまいに、などと言えばナにやらハラスメントとカタカナ語で叱られそうです。加えて、何事につけてもそうですが、私には一旦立ち止まっての先がありません。端に止まったままです。女史は一旦立ち止まって考えると言っています。考えることが出来るのは人間が持っている特性の最重要点です。女史はこれを行使するといっております。きっといい考えが多く浮かぶことと思います。私の場合には止まったら、それまでで、止まり続けているだけです。後ろからバッシングを受けるのが関の山です。

それでは小噺を一つ。

タヌキです

鋭い質問で著名なジャーナリストが小池都知事にインタビューした。意表を突いた意地悪な質問に軽快で当意即妙な受け答えをした。
ジャ「・・緑の狸と呼ばれていますが・・・」
小池「そうねぇ。私は狐というよりタヌキのタイプね・・」
続いて別のジャーナリストが質問をした。普通の質問に普通の受け答えをした。
記者「この度の衆議院選で、要請に関わらず自ら立候補しなかった理由は・・・・」
小池「そうねぇ。私はタヌキのタイプよ。沈むのが判っているドロ船に乗る気はサラサラありませんでしたヮ・・ほホほホ・・」

(2017.11)