大国 その二
ドナラれるうちはまだまだ無事よ
パクられシュウ監アンベイ悪く
プチンと切れたらメイ土行き
先月に引き続きトランプ大統領のパクリ政策についてです。トランプさんは何をやるか判らない。世間の専門家、解説者、その他の有象無象がそう言っています。私は専門家ではありません。解説も出来ません。予測は可能です。簡単です。パクリの観点に立てば彼の行き先が見えると思います。パクリの基をきちんと掌握すれば、見当がつきます。勿論そう思うだけです。
中国はこれでもか、これでもかと近隣諸国をイビッテいます。長い間日本がその主たる相手でした。イビッて楽しんでいるのではなく、お国、党の御為です。最近では韓国までが引きずり込まれイビられています。考えようによっては、力ずくで乗っ取られてしまった周辺国よりはマシなのかもしれません。
トランプさんはイビリをパクりました。それもマッチョさでは習さんより上手です。お相手国である隣国メキシコは怖くってならないでしょう。そうでなくても、昔からメキシコ人はアメリカ人に対して陰では悪口を言いますが、面と向かうと「シー、セニョール」としか言えませんでした。それほどにつき従っていたのに、お前の所為で俺が貧乏になったと罵られています。貧乏は、専任の貧乏神がいてもたらされるものなのに、ウィルスかなんかで感染すると思っているようです。
他国を悪しざまに罵り、悪に仕立てることで己を引きたてる。悪いことは全て他国の所為にしてしまいます。引き立て役にされた方は困ります。
東シナ海海域がゴチャゴチャしているのはよその国が口出しするからだ。アジアの安定が乱されるのはその所為だ。尖閣、Thaad等々々々々々。北が原爆、ミサイル実験をやるのは・・・・・・。
電信柱が高いのも郵便ポストが赤いのもみんなお前が悪いのよ。日本では諸悪の根源たる電信柱は都会では隠蔽工作が始まっているそうですが、郵便ポストはしっかりと赤いままで、スマナイ、俺が悪いんだの状態を保っています。
他人様の所為にして、やりたい放題、言いたい放題。これをパクらぬ手はない。アメリカが貿易赤字なのは中国、日本の所為だ。ひたすらお前らの所為だ。関税障壁だ。それが無いなら、非関税障壁だ。そうノタマワレマスガ、ねえ。俺は壁をつくる、お前は壁を取ッ払えは虫のいい言い分だと普通は言います。中国の安売りはかなり理解できます。我が家ではタイ、ベトナム製を優先するように努力をしていますが、衣類などの大部分は安かろう、ヤスカロウの中国製です。
私自身、車は外車を買ったことはありません。Wマークのフォルクスワーゲンは界隈の駐車場でもよく見かけます。ベンツは走っているのを時折見かけます。アメ車はどうなんでしょうか。見ないですネぇ。その昔、アメ車と言えば、憧れの代物で、私なんぞには絶対に手が出ないものでした。少し訂正します。憧れの代物ではなく、憧れだけの代物でした。アメリカ映画の中でさっそうと走っていました。小林旭の自動車ショウ歌にもそれなりの数のアメ車名が出てきました。そして名前を知っていました。今でも歌えます。アメ車名を言えます。このところ、アメ車の名前は一つとして眼にしたり、耳にしたりすることもありません。宣伝の一つもやっていないのではありませんか。何の企業努力も無しに買えと仰られても、そりゃ聞こえませんデン兵衛さまです。とはいえ、幾ら宣伝しても私は買いません。イエ、買えません。容易に想像がつくのは、お値段が高いことと、バカでか過ぎて手に負えないことが推察されるからです。もしかしたら、胴長で短足ゆえにブレーキ、アクセルにつま先が届かないのではという心配すらさせられます。身の丈、貯金の残高で買う物は限定されます。責任はとれません。日本でアメ車が売れないのは絶対に俺の所為なんかじゃあゴザンせん。でも、売れないのは日本が悪いのです。
中国の王 毅外相の日本に対する物言い、カナダの新聞記者への罵詈雑言。上から眼線の命令口調。これが国家間で許される。外交儀礼上はこの程度のことは許される。外務大臣という外交の専門家がやっているのです。政治外交の素人と揶揄されるトランプさんにとって、パクリの教師たる人です。中国で昔、反面教師という言葉が流行ったことがあったようです。昔のことです。今は反面ではありません。全面教師です。真似ない理由はありません。オーストラリアのターンブル首相との電話をブッタ切りました。無礼千万は王
毅のパクリです。国家間だけではなく、新聞記者へも使いました。嘘つき新聞は駄目だと記者の質問を遮りました。これは質問をしたCNNの記者が気付くべきでした。トランプさんは中国のパクリをやっているのです。記者会見で気に入らない質問をする輩なんぞいない国では、このような現象は絶対に起きません。たまたま、王
毅さんが自分が外国にいることをウッカリ忘れてドジった所をまねたのです。ウンコはトイレでするものだということを知らないのか忘れるのか、道端や電車の中でやらかす。王
毅さんの中国人としての癖が出たのです。CNN記者の失態です。
次は人種差別のパクリです。米国がパクッタのではなく、中国がパクッたのではという主張もありましょう。ここでいう差別は人種間に係わる従来のものではありません。国家単位の差別です。中国は小日本と我が国を蔑視し、極悪非道の国民であるとして、徹底的に教育してきました。これは国を挙げての人種差別です。何十年か前と比べても今の方がより強く国民に教え諭しています。王
毅さんなどは、日本はもっと素直であるべきだなどと、餓鬼扱いすらしています。それでいいのだ。トランプは思いました。これをパクらぬ手はない。アラブ人だとか、イスラム教だとか言うと差別だと言われかねませんが、特定の国を指名して、あの国はけしからんから入国をさせないと言えばいい。七カ国指名入国禁止令は中国の日本一国よりデカイことだ。パクリではないぞ。俺の方が上だ。
人種差別と言われるのを避けるために国をだしてきたのかもしれません。なぜなら、トランプさんがやっているのは、新規政策乃至は特定思想などの実現とは思えないのです。覆い隠された人種偏見ではと思えます。やろうとしているのは、オバマ政治の全面否定です。気に入らないのです。多くの人が気付いていても言わないのです。一時期とはいえ黒人に偉大なるアメリカを支配されたのが気に入らないのです。ラストベルトと言われる地方の白人に声をかけていたのです。
“Make America White Again !”
中国のパクリをやろうとしているのは、大統領だけではありません。
中国では上に政策あれば下に対策ありという言葉があるそうです。少し間違っているように思えます。対策があるのは下だけではなく、上中下の全てのようです。中でも目立つのは上です。皆さん率先して国外へ資産を移転し、いつでも亡命できる準備をしているようです。中にはすでに家族の多くが出国している人たちもいます。噂話では習さんの親戚ですら外国に財産をかなりお持ちだとか。令さんの五人姉弟などは一族郎党です。名前も顔写真も見て知っています。
トランプさんも外国に多くの資産をお持ちだそうです。まさか亡命の準備では？そこまでパクリますか？もしかしたらそれほど経たないうちにパクリが功を奏する事態になるのかもしれません。
上中下の人達が国を捨てるなどというのは余程の事情があるはずです。命、誇り。アメリカ人が亡命をしたなんぞはあまり聞きません。スノーデンさんという人がいます。正義感からということですが、私なんぞの理解の及ぶところではありません。日本人も殆どいません。その昔徳田球一さんという人などが亡命しました。特殊な思想家です。総じて民主主義国の人は上下を問わず亡命なんぞは考えないでしょう。ところがこの度、民主主義国の筆頭たるアメリカ国民の複数が亡命を宣言したのです。選挙の直前、トランプさんが大統領になったらカナダへ亡命すると言った人がでました。結構な著名人がです。開票が進み、トランプさんの当選が見込まれ始めた時、カナダ移民局のホームページが炎上したという話もありました。習さんが主席になったから逃げだす。この手のパクリです。パクリですが亡命先がカナダというのはいいと思います。もろ手を挙げて賛成します。USAにはないものがある国です。「てつ学のついでに」の今月号からカナダに関する数編を紹介します。何編かを読めば、カナダへの亡命が納得できると思います。その後宣言をした人たちはカナダへ亡命したのでしょうか。消息を知りません。まさか消されたなんてことはないのでしょうね。
トランプさんが中国のパクリを土台にして政策をたてていることを述べてきました。他国叩きは続けるとお互いに困ることが起きます。たまには日本を悪者に仕立てて、自分の正当性を主張し、保身を図るのは仕方が無いと思います。何時までも、長々と、性懲りもなく続けてパクられると困ります。トランプさんには、これは誤ったパクリだと警告しておきます。この手法は必ずしも保身策としては有効ではないということです。中国ではこれが功を奏し、共産党の一党独裁を確たるものとしています、成功例です。しかし、そのお隣を見てください。国家的成功不成功は別にして、統治者自身の保身策としては全く機能しておりません。歴代の大統領の末期の哀れさ、寂しさ。日本を悪役にしても貴方自身の保身には何の寄与もしないことは歴然としております。幸いにして、氏は気が付いているようです。居ない時には日本の黒字・・・を囃したてたりしますが、安倍さん、孫さんが眼の前にいると決してそぶりも見せません。さすが商売上手です。成功者です。程々は構いません。どうぞご利用ください。
中国からのパクリで、本当に困り、心配なことがもう一つあります。
トランプさんは共和党所属です。和を以って貴しとなす。厩戸皇子。元へ、聖徳太子以来我が日本国民の拠り所です。共和。好い言葉です。ところで、トランプさんは産業界の大立者とか。和を乱しても産に重きをと声高に主張しています。そこまで中国からパクッて、偉大なるアメリカの政党名を「共和党」から「共産党」に変えたりしないでください。
え？・・・漢字は彼には難しすぎてパクれないですか？・期待しています。
それでは小噺を一つ。
パクリ技術の向上
ドラえもんをはじめとするパクリキャラクターで名を成した北京の石景山遊楽園が祝賀広告を出した。
「第１９回中国共産党大会、謹んでお祝い申し上げます。
前回大会においてご江沢民元主席様が出席され、一部には我が国の縫いぐるみ技術、ロボット技術の高さと評されました。世界最高水準レベルに達した。もうパッチ物だとか、パクリ、物まねだとかは言わせないなどと支持されました。今秋には19回大会が予定され、習金平主席を核心として執り行われます。当園ではこれを祝して今までのチンデレラ姫、ピノッチオ、トラエモン、クマモソ等に新たにシャイアンを加えて皆様にご満足いただけるショウを行います。是非多くの方々のご来場をお待ちしております」
（２０１７．４）
