はじめに

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2014年6月2日月曜日

十年


十年 

過ぎた十年これから十年

STAP使ってもう百年


「くたばるは狂歌明日か知らねども・・」と書き始めて、今日も明日もくたばりもせず、生きながらえてきました。「狂歌明日か」は、三月(2014)で十年になりました。十年一日のごとく暮らしております。うっかりして気がつかずに過ごすところでした。節目ですから、十年前の「狂歌明日か」を読みなおし、この間の変化に思いをいたしてみました。

20043月号は何と4編も載せています。そして、2004年合計では22編です。これをホームページを作って載せました。創刊号ということで、一つでは寂しかろうと、おまけ、大奮発をしたのです。内容としては時事ニュースによるものがほとんどです。もとはと言えば、狂歌をつくり、その背景、言訳のようなことを書いているわけですから時事ネタとなることが多いのです。

登場人物は「サダム・フセイン」「オサマ・ビン・ラディン」「カダフィー」「金正日」などの外国の方々、日本人では「小泉純一郎」「福田康夫」「渡辺恒雄」「橋本龍太郎」など著名な方々です。

十年前、「サダム・フセイン」は穴の中に隠れていたのを捕まえられてしまいました。ひげ面と見開いた眼が印象的でした。

その後裁判にかけられ、死刑に処せられました。絞首刑でした。その処刑の映像が流出していたようです。

「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」と言ってイスラム教徒らしく召された様子が映っていたとのことです。

十年前、「オサマ・ビン・ラディン」は神出鬼没で、ものすごく生命力が強く、アメリカに捕まったり、殺されたりはしないと思っていました。

その後、アメリカ軍の爆撃で命を落としたとされています。どうやって彼の死を確認したのでしょうか。もしかして、何所かに生き延びていて、何かの計画を練っていないとも限りません。

十年前、「カダフィー」のことをブッシュは狂犬などと呼んでいましたが、私は結構ファンでした。彼は国際石油資本から権限を奪い取ったり、国連で五カ国が特権を有する安保理はけしからんと、国連憲章を放り投げたりするなど、正義の味方でもあったのです。少しがっかりさせられたのは、イラクがアメリカにやられ「サダム・フセイン」が捕まえられると、直ちに核放棄を宣言してブッシュの矛先をかわしました。ずる賢いんだナぁと思っていました。

その後、その変わり身の早さも及ばず、ジャスミン革命の余波を避けきれずに、とっ捕まって揉み合っている最中に、殺されてしまいました。この時の映像がTVでも流され、私も見ました。「撃つな!」これが最後の言葉であったようです。

十年前、「金正日」は「サダム」は通常の武器に加えて核まで放棄したからアメリカにやられたのだと主張していました。己の身を武器で守る意思を固めていたようです。

その固い決意にもかかわらず、病死してしまいました。少し強引に話を進めれば、この方も殺されたのかもしれません。三代目の残虐性から、当時噂された一服盛り合わせ説が否定しにくい感じもあります。だとすれば、全員が非業の死を遂げてしまったことになります。

**は長生きすると申します。日本人は馬鹿だから長生きしているのではなさそうです。外国では偉い方が結構多く殺されています。日本の偉い方は殺されていません。長生きの理由です。長生きするには殺されないことです。

十年前、「橋本龍太郎」はすでに総理大臣ではありませんでした。中国のハニートラップに引っ掛かってどうのこうのとか、金塊をたんまり隠し持っているなどという悪口が聞こえました。それを踏まえて、小噺で登場していただきました。

その後、結構若くして世を去ってしまいました。間違いなく病死です。

十年前、「福田康夫」は官房長官でした。国民年金の不払いが話題になっておりました。記者に閣僚は皆きちんと保険料を払っているのかと聞かれました。プライベートなことはノーコメントと言っていましたが、なんとご当人が払ってなかったことが直後に露見してしまいました。

その後総理大臣にもなりましたが、拗ねてやめてしまいました。このところ何故かしらトンと表舞台に姿を見せません。押し入れの中でベソをかいていている姿が思われます。え?生きていますヨネ。

十年前、「小泉純一郎」は拉致被害者の連れ戻し、公務員改革への急先鋒として大いに受けておりました。

その後、急に総理大臣を辞めてしまったかと思ったら、先日は殿様を担いで雪の中、何やら叫んでおりました。死んでなどいられないようです。足利義昭を担いで放り投げた信長を気取っている節もあります。これは私の邪推ではなく担がれた細川の殿は気付いていたようです。殿が都知事選の敗者の弁を語っている後ろに「桶狭間」と達筆に書かれた書が見えました。バカ殿などと侮る向きもありますが、ちゃんと自分の立場を心得ていたのです。正しい歴史認識をしています。

十年前、「渡辺恒雄」をプロ野球に巣食う老害者と書いています。経営が立ちいかなくなった球団をどうするか。選手会が口を出したら、たかが選手が何を言うかとのたまわりました。完全に見下していました。偉いのです。それなのに彼の主張した1リーグ制は、楽天球団誕生によって、日の目を見ませんでした。

その後、その楽天に日本一の座を奪われたのですから、ショックは一入でしょう。でも、元気溌剌です。彼はプロ野球にとどまらず、政治に嘴を入れています。消費税が10%に引き上げられるとき、低減税率を新聞に適用するようにと息巻いております。なんでも、新聞の税率が低く抑えられないと、日本の文化がどうかなるという主張のようです。新聞が日本の文化を担っているというのは自惚れじゃあないですか。昔、そうだったことが忘れられない、老人性思い込みなら仕方がありません。

この十年、日本はガラパゴス化したと言われています。日本独自の進化成長を遂げたと褒められているのかと思ったら、閉鎖的で国内にのみ通用し、世界に通用しないという意味に使われているようです。ガラパゴスにはずいぶん失礼なお言葉です。「橋本龍太郎」を除いて他の三人は、世界基準から外れて長生きしていることになります。ガラパゴス化しているのです。これは失礼ではありませんね。

「小泉純一郎」「福田康夫」「渡辺恒雄」にまして、日本で長命を保っているものがあります。相撲です。モンゴル勢に席巻された大相撲。十年前、私は日本人力士に四股名を「神風」とつけてモンゴル力士に対抗すべしと主張しておりました。あれから十年。神風は現れず、砂嵐がエジプトから吹いてくる有様で、日本人力士は砂を噛む思いばかりです。十年たっても神風が現れませんでした。ここで心機一転します。この度、相撲協会は財団法人から公益財団法人へと変わりました。何が何やらわかりませんが、税金が安くなるのだそうです。力士の養成はさておいて、減税に熱をあげるのは、どういう意味合いがあるのでしょうか。疑問を持たれる方もいますが、これは見方が間違っているのです。彼らの視野は体相応に大きいのです。世界を見据えています。製造業の多くが海外へ出て行ってしまいました。日本は空洞化とガラパゴス化です。相撲協会は違います。内部の充実を図るべく税金をまけてもらい、体力をつけ、海外から人を呼び込んで強化を図っています。もう十年たつと公益財団日本相撲協会は公益財団国際相撲協会と改名することになります。


この十年、私は国外に出たことがありません。私自身が完全にガラパゴス化して来ているのでしょう。海イグアナ?陸イグアナ?どちらにしても見てくれが良くないなぁと思います。

さぁ、もう十年「狂歌明日か」を書き続けます。十年経つとSTAPが確立され、更に長生きします。それまで「ネタ切れ」にならないよう、さらには「ネタきり」にならないよう、ガンバンべぇです。


それでは小噺を一つ。先月の続きでゴルフ関連です。


あの世のゴルフ(2)


天国に召されたゴルフ好きの男が、ゴルフ倶楽部を除籍され無聊をっていた。ある日地獄にもゴルフ場があるということを聴きつけた。それを聴いて矢も盾もたまらず、事務局へ出頭し、地獄への転籍を願い出た。

事「地獄にゴルフ場があることは間違いありません」

男「そうですか。それで・・?」

事「あなたの熱意に負け、転籍を認めることとなりました。何が起こっても自己責任ですから。念のため」

男「ハイ、有難うございます」

事「それから、次の日曜日にあなたの名前がスタート名簿に載っています」

男「ほぉ!それは、それは、いろいろのお気遣い有難うございます」

男は天国から地獄へやって来た。その足でゴルフクラブの受付に行った。

受「もう時間がありません。早く支度をして1番ホールへ行ってください」

男はあたふたとティーグランドへ来た。そこには人間が三人、鬼が四人いた。キャディバッグを覗いてみると、鐡の棍棒と球が入っている。

男「いやぁ、こんなに重いクラブはとてもじゃないけど振れないよ」

それを聞いた青鬼が言った。

鬼「別に心配するこたぁない。振るのは俺で、お前は運ぶだけだ」

(2014.3)

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