はじめに

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2020年4月6日月曜日

コロナ


コロナ

コチ吹けど匂いかげない梅の香に

日延べ中止は花盛り



このところは、コロナ一色です。私たちに恵みをもたらす太陽から吹き出すコロナが、忌まわしい言葉に堕落してしまいました。テレビも新聞もインターネットもコロナ、コロナです。ウィルスに取り囲まれて、直接濃厚接触しているようです。脳細胞に住み着いて、すっかりコロナ感染気分です。逃げ出したいと思いますが、あえてコロナウィルスについて、世相に迎合しながら克服してみようと思います。コロナアレルギーに罹っている方はここまでにしてください。

小噺の一つの定型に「いい話と悪い話がある。どちらから聴きたいか」で始まるのがあります。コロナウィルスについて悪い話といい話があります。ほとんどが悪い話ですから、悪い話からといたします。

高齢者は致死率が高いということです。私は後期高齢者、末期高齢者です。同じくらいの年と思われる木村太郎さんという方がお怒りになったそうです。TV番組の中で、コロナはよく分からないがとんでもなく怖がる必要は無い、と言った人と番組に対して気色ばんで抗議をしたようです。俺たち年寄りは10倍以上も致死率が高い、軽々しく扱われるのは駄目だ、と。この人、トランプさんの大統領選勝利を予言していました。占い師ではありません。ちゃんと各種情報を分析してのことです。たいした人だなぁと思っていました。彼の発言に同感することが結構多くありました。なるほどと教えられる事が少なくありません。池上さんの解説はそうだねと思う程度ですが、太郎さんのは、へーソウなのか、なるほどそういう見方ねぇと、奥行きに差があります。この高齢者致死率に関するTVを見ていませんが、抗議の話で、これから少し眉に唾して彼の話を聞くことになりそうです。どんな病気でも高齢者の致死率が高いのは自然です。場合によっては、何もしないでも死にます。情報を沢山持ち、分析力に長けた人なのに、己の命が関わると冷静でなくなるということが判りました。残念というか、当然というか。

いい話もあります。血液型がOの人は致死率が低いのだそうです。占いの話ではありません。武漢大学の医療チームが4千人ほどの感染者について分析した結果だそうです。私はO型です。感染しても死ぬ確率が低い、A型の人の7掛程度です。血液型を訊いたり、それで性格などを言い立てたりするのは日本人だけのようです。それなのに、何故中国人のお医者さんが、このお忙しい最中に暇つぶしのような解析をしたのか不思議でなりません。何か医学的背景があるのでしょうか。それとも、習さんがO型なのでしょうか。もし感染したら自分はO型であることを大いに自覚し、利点を生かすことで死に至らないよう努める所存です。私はO型ですが、そうでない人にはいい話ではありません。お許しを。

コロナは全世界的になっています。南半球もです。

ブラジルの知人がFace bookで伝えてきました。3月初旬のことです。

1月の感染者数;中国・11948人 ブラジル・30763人」

中国はコロナ感染者、ブラジルはデンギー感染者数です。デンギーはデング熱のことです。8年ほど前に日本でも感染者が出ました。このときはかなりの騒ぎになり、代々木公園周辺の蚊は徹底的に殺処分されました。

1月の感染者数;・・・」これは、自虐的警句です。ブラジルの5倍ほどの人口である中国で1万人の感染者で大騒ぎしているが、我がブラジルでは3万人のデンギーが出ているんだぞ。このときはまだブラジルではコロナ感染者はいなかったと思います。Nikkei新聞によれば44日で死者が400人を越え、全ての州で感染者がでたそうです。感染者数も1万人を超えました。これは困ったことです。ブラジルは今夏です。私はかの国で43℃の気温を体験しました。その夏の国で、デンギーと競うかのようにコロナが冬の日本を遙かにしのぐ勢いです。

 コロナもインフルエンザと同じように、♫夏が来れば想い出す、遙かな・・・♫と気楽に構えていました。日本の夏、マラソンも出来ないほどの高温多湿でも救いにならない可能性があります。キンチョウの夏です。

 デンギーがらみでもう一つ。

デンギーはウィルスが複数種あるのだそうです。話を簡単にするために、甲種と乙種とでもしておきます。始めに甲種に感染します。ほとんどの人が軽症です。二度目の感染をします。甲to甲の場合には再発しないか極めて軽症なのが、乙種に感染すると重症化して死んでしまうこともあります。甲で出来た抗体と乙のウィルスとの折り合いが酷く悪いのです。だから、デンギーのワクチンは無い、ということです。ほんの少しの知り合いが、デンギーに罹り日本へ逃げました。日系二世の伯人です。只、彼は私の在伯中にブラジルへ戻ってきました。デンギーと折り合いをつける方が気楽だ。そう言っていました。

 デンギーと折り合いをつける。日本ではあの時、代々木公園周辺の蚊を徹底駆除しました。デンギーウィルスの媒体は蚊です。蚊を殺処分することで解決しました。ブラジルは代々木公園より広いし、蚊の数も多いので毎年夏になるとデンギーが流行ります。

 本家の中国の研究によると、コロナも複数の型があるとのことです。デンギーと同じように型間の相性が悪いとワクチンが出来ない事になりかねません。早いところ治療薬を見つけるしか道は無いようです。

 もう一つブラジルがらみです。感染者の中にアマゾンに住む原住民の一人が感染したとのことです。ワクチン、高温多湿に続いて、三密にまで疑問が生じました。彼らは「密閉、密集、密接」のどれにもほとんど巻き込まれないでしょう。三密を避けても感染すると言うことになります。僻地巡回医師からの感染が疑われているようですが、発症を誰が見つけたのか。ウィルス検査を何故やったのか。病気だとアマゾンの奥地から診察を受けに来たのでしょうか。おかしな話ではあります。

武漢の市場で売られていたコウモリが元というのが間違いとのことです。これも当初言われていた人to人感染は無いどころか、人to人が本流のようです。人が媒体、宿主らしいのです。どこぞの国では行われたという風評がありますが、まさか人間を殺処分とはいきません。しかし気になります。媒体、宿主が人間ということは他の動植物は関わらない、人間が関わったということになるのでしょうか。研究所説に引っかかりを感じます。武漢の研究所というのは噂ですが、アメリカの軍組織がというのは中国の高官が唱えています。巷間の噂話と高官の発言のどちらに信頼感があるかということです。

 身近では、当市内で感染者が一人でました。隣の蒲郡市で感染を知った男が、菌をばらまいてくるという自爆テロもどきのことをしました。本人は死んでしまったそうです。♫シビレ、シビレ京上れ、京の子供に皆うつれ!♫ 他人にうつすと病気が治る。子供の頃痺れが切れるとこう唱えたものです。バラマキ男は50歳代だったようですが、この手の歌で育ったのでしょうか。

自宅待機の要請はありません。あろうとなかろうと、老人性蟄居症状態ですからそれほど影響は無いと思います。とはいえ、時々スーパーとか飲食店には行きます。先日市内唯一の百貨店「ほの国」が閉店しました。棟方志功、片岡球子等の作品を閉店見切り販売するというチラシにつられて行ってきました。ギャラリーには私だけでした。店員が二人も寄ってきたので、こそこそと引き上げました。ついでに地下の食品売り場へ行くと、結構大勢のお客さんがいました。店員も客も皆マスクをしていました。マスクが足りないのは医療機関だけなのでしょうか。我が家には花粉用に準備していたマスクがそれなりにあります。

それなりにコロナ対策をしております。出かける時には間違いなくマスクをします。帰ると手を洗います。手首まで洗えというご指導がありますが、手首には長袖のシャツ、セーター上着など重装備をしています。マスクよりウィルスの通りは悪いのではありませんか。手首は洗いません。これを手抜きと言います!手袋をしていきます。ものに触れ、触った手で顔を擦り、目鼻などの粘膜からウィルスが侵入するとのことですが。それならマスクより手袋の方が必要でしょう。手袋は洗えば再利用できます。

手を洗うのには違和感はありません。もちろんうがいをします。口はそれでいいのですが、喉もさることながら鼻は放置されることになります。私の工夫です。家に近づくとマスクを外して深呼吸をします。待つこと暫し。クシャミがでます。なんとか出るまで深呼吸をしたりして時間稼ぎをします。花粉の利用です。花粉症です。これでクシャミが出て、鼻水が垂れてきます。垂れるという表現より流れ落ちると言った方が正確です。残った鼻水をかんで鼻腔内の清掃は完了です。家に入って、うがいをし、手と顔を洗います。顔を洗うというより、眼を洗います。マスクの備蓄、鼻腔対策と花粉症がコロナ対策に貢献しています。

昨年暮れに風邪を引きました。38℃台を記録し、4日ほど37℃台が続きました。平熱は35℃台ですから、私としては高熱です。それでも、インフルエンザではないと自己診断しました。医者に行ってインフルエンザを移されるよりルルでも飲んで寝ている方が好い。勝手にそう決めていましたが、家内も似たような症状になり、孫子との正月を中止しました。

当時、向いのホテルには毎朝5台以上のバスが来て盛況でした。中国からの観光客です。武漢からかどうかは知りません。この頃すでに彼の地ではコロナによる死者が出ていたようです。内緒にされていました。もしかしてこの時?濃厚接触などはしていませんが、・・。さすれば,私はすでにコロナに感染し治癒しているのかもしれません。だといいなぁ、と思います。いい話です。

まさか、コロナは日本製で私が彼らに・・・。だと拙いなぁ。

いい話はありませんでした?



それでは小噺を一つ。



三途の渡しにて その4



またまた三途の渡しにレポーターがやって来た。行列は相変わらず長く続いていたが、奪衣婆と架衣翁の姿はなく青鬼が彼らの仕事をやっていた。

R「初めまして、・・。奪衣婆と架衣翁の姿が見えませんが・・」

青鬼「彼らは家にいる。俺たち二人は閻魔の庁からの命令で働いている」

R「何かあったのですか?」

青鬼「詳しいことは知らんが、なんでもコロナとかが娑婆で流行っているらしい。奪衣婆も架衣翁も、年寄りは重症化するとかで、外出禁止になった」

R「コロナの影響がこちらまで?!ところで、お仲間が向こうで座り込んでいますが?真っ赤な顔をして、熱でも・・?あ、赤鬼さんですね」

青鬼「赤鬼?俺の弟だ、赤鬼なんかじゃあない」

少し離れた処で、赤鬼がへたり込んでいた。

R「若しかしてコロナに感染したのでは?」

青鬼「おい!どうした。・・・・あの野郎、また勤務中に酒を飲みやがったな。すぐ赤くなって、バレルのに。馬鹿!」

20204

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